すべての始まりは「できることをやろう」だ(「丸山瞬先生×内田良先生の対談」からの学び)
今日は,3月6日にZOOMで行われた「丸山瞬先生×内田良先生の対談」での学びの記事となります。
最大の学びは
「できることをやろう」
ってことです 。
対談内容もふれながら,今回の学びについて書いていきます。
それではいきまーーしょいっ!!!
丸山瞬先生と内田良先生ってどんな人?
僕自身もそこまで詳しいことは知らないのですが,簡単に紹介します(すいません…)
丸山瞬先生(@nanatumeno8284,パラレルワールドですかここは | 先生だってのんびり教えたい)
働きやすい環境にするために,「学校の5S(整理・整頓・清掃・清潔・習慣)」を基に,先生が働きやすい職場づくりをされている小学校の先生です。
⇩本も出されています。
内田良先生(@RyoUchida_RIRIS,内田良/学校リスク研究所)
学校リスクの事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっている名古屋大学准教授です。
⇩Yahooニュースで,多くの記事を書かれています。
どんな対談だったのか?
どういった対談だったのかと言いますと,
3月6日に内田良/学校リスク研究所の緊急スピンオフ企画で,ZOOMというアプリケーションを使い行われました。
参加者は限定100人で,しかも無料!!!運よく僕も参加することができました。
オンライン上の対談ということで,リアルタイムで対談者に質問ができたりもする今風な対談でした。
その対談で,どんなことが話されたのかと言いますと・・・
一斉休校の「今」と「これから」について,現場で起こっている事実や丸山先生が取り組まれていることについてお話しされました。
印象に残ったことをまとめました。
「今」で言えば,
- 自由登校できる学校もあるが,実際に来ている子どもは500人中20人ぐらい。
- 自由登校で来ている子どもに教材を与えることはしてならない(授業になるから)。場所の提供のみ。
- 休校中は,一軒一軒家庭訪問をする学校もあれば,電話でのやりととりする学校があり,先生の忙しさは学校ごとに違う。
「これから」で言えば,
- 新学習指導要領
⇒小学校では,4月から全面実施。授業時間数の増加や学び方や内容が変わる
⇒残業規制が入り,月45時間までとなる。(結局は持ち帰る仕事が増えるとの意見も)
⇒4月から学校が始まるかどうかも定かでない。加えて3月の未履修分をどうするか
と4月からトリプルパンチが待っている
他にも様々なお話をされており,これから現場にでる僕としては興味深い内容でした。
今後も継続して行われるかも?とのことなので,内田良/学校リスク研究所をチェックしてみてください!
「できることをやろう」とは?
ということで何を学んだかということなのですが,
丸山先生が視聴者から
「丸山先生はなぜ片づけをされているんですか?」
と質問を受けて,それに対して丸山先生が,
「教員の長時間労働をなくしたいというビジョンがありまして,それを実現するためには学校の空気をかえないと変わらない。その空気をかえるためには,要らない物で溢れている学校をかえなければという思いから片づけを始めました」
と答えられていました。
⇩詳しくは
職員室のモノ、1t捨てたら残業へりました!を書いたワケと僕の悩み | パラレルワールドですかここは
そこで,思ったんです!!!!!
これだと!!
自分に理想があり,現状を変えたいと思っているのであれば,
「できることをやろう」ということが最も大切だということ。
何かを変えたいと思った時,あなたは何からしますか?
必要なものがないから,必要なものを揃えてからしますか?
気合を入れるためにおいしいケーキでも食べてからしますか?
なんだかんだ言って,やらない理由を見つける時間稼ぎをしていませんか?(僕はしちゃいます・・・(笑))
片づけに得意不得意はありますが,誰にでもできることです。そんな自分にできることから始めるのも良いではないでしょうか。
僕も小さな一歩でいいから,できることからやってみようと思います。
非常に学びのある対談でした。
次回は,「斉藤ひでみ先生×内田良先生」の対談について書きます。お楽しみに~!
【今日の余談】
今日,3週間ぶりに筋トレをしたのですが,
以前は10回できていた重さが5回しかできませんでした・・・
継続が苦手な一年生先生ぱまは,いつまでブログが続くのでしょうか。こちらもお楽しみに~!(笑)
親の子どもに対する「勉強しなさい」は無駄だった
今日は,親なら一度は言ったことがある,子どもなら一度は聞いたことがある「勉強しなさい」についてです。
今,多くの学校が休校しており,家で親と子どもで過ごすことが増えているでしょう
また,学校からは家庭学習として大量の宿題プリントが配られています。
そんな状況だとなおさらだと思うんですが,子どもが遊んでばかりいると,ついつい親は「勉強しなさい」と言ってしまっていませんか。
でも,振り返ってみてください。
「勉強をしなさい」と子どもに言ったところで,子どもが机に向かった試しがありますか?
ほとんどの人が「ない」と答えたでしょう。
親が子どもに対して言ってしまう「勉強しなさい」というのは,無駄だということについて今日は書いていきます。
それでは,いきまーーしょいっ!!
なぜ「勉強しなさい」は効果がないのか
僕は,親から「勉強しなさい」とあまり言われなかったのですが,たまに言われることがありました。
親に「勉強しなさい」と言われても,いい気分にはならず,むしろ歯向かいたくなります。
これはどうしてなのかなと,少し調べてみるとレジスタンス効果というものが大きく関係していました。
レジスタンス効果とは,なんぞやって話になるんですが
例えば,
「これ絶対に触れないで。触っちゃだめよ」
と言われたら,
無性に触りたくなりませんか?
僕は触りたくなってしかがないです(笑)
逆に,
「早く,片づけなさい」
と言われたら,
「うるさいなー」と反発したくなった経験が一度はあるのではないでしょうか。
これがレジスタンス効果と呼ばれるものです。
レジスタンス効果とは,
「Aをしなさい」と命令されるとAをするのが億劫になり,
「Bをするな」と言われると無性にBをしたくなるという心理効果です。
命令口調で言われると,その逆のことをしたくなるということです。
これは多くの人が共感できるのではないでしょうか。
つまり
「勉強しなさい」と命令口調で言われると,イラっとしてしまい,反発して勉強をしなくなるのです。
また,小学生や中学生は勉強することによって得られる報酬が感じにくいので,「勉強しなさい」と言っても,なかなか勉強はしません。
これが「勉強しなさい」は無駄というカラクリなのです。
ダチョウ倶楽部は,このレジスタンス効果を利用して笑いに変えているのですwww
どうすれば子どもが勉強するのか
では,どうすればいいのでしょうか?
色々な方法があると思いますが,
環境を整えることが最も効果的だと思います。
環境を整えると言っても,やり方はいくらでもあると思います。
例えば,
- 子どもが勉強する際に,親も一緒に勉強や仕事をする。
- 「親がご飯をつくっているときに,勉強をする」「何時から何時は勉強する」といったルールを決める。
- 宿題を持って帰ってきたら,とにかく宿題ボックス(家庭でつくる)に入れ,まだできていない宿題の見える化をする。
といったように考えれば山ほどあると思います。
子どもとはいえ,自分とは違う他者です。その他者の行動を変えようとするのは,めちゃくちゃ難しいです
その他者に対して,あーだこーだ言ってもエネルギーを使うだけで,ほとんど意味がありません。
だから自分から働きかけることが大切です。その一つが環境を整えるということです。
ある研究*1では,勉強を横について見ることが効果的だといわれています。
是非,みなさんも試してください!
また,子どもを勉強させるために実際にやっていることや工夫がありましたら,コメント欄に書いてください!待ってまーーす😊
【今日の余談】
4月から新天地に引っ越すため,家にあるものをだいぶ減らしているのですが
改めて,要らないもの囲まれて生活していたなと思う日々です。
物を減らしたせいか,家がかなり寒いです・・・(笑)
*1:More Time Spent on Television and Video Games,Less Time Spent Studying?
【学校教育】通知表の意味は何だ?
新型コロナウイルの感染拡大防止のたまに,小学校,中学校,高校,特別支援学校に休校の要請が出されました。
そこで学校は大慌て!!!
卒業式どうなんの??
授業時間数足りてないけどどうなんの??
通知表どんなんの??
と先生のTwitterを見ていたら,
こんなツイートばかり流れてきてました。
先生は大変だなと思ってみてました(←完全に他人事)
そこで,そもそも通知表ってなんのためにあるのかっての疑問に思ったので,今日は通知表について書いていきたいと思います。
それではいきまーーしょう!
通知表に法的な義務があるの?
まずは,通知表に法的な義務はあるのでしょうか。
結論から言うと,
法的な義務はありません。
「えええええーーーーー」
と思う方もいるかもしれませんが
通知表はなくても大丈夫なんです。
子どもの頃,当たり前のようにもらっていたので,学期末の評価として渡さなければならないものだと僕も思っていました。
今回の休校によって通知表が渡せないとなっていましたが,文部科学省が改めて出さなくて良いということを公表しています。
通知表については,渡すのが4月以降になってもかまわないか。
〇そもそも通知表は法令上の作成義務はなく,実態として各学校で作成しているものです。
〇このため,通知表の作成・交付を今年度中に行う義務はなく,児童生徒や保護者等に渡すのが4月以降になっても問題ありません。
これを解釈すると,いつ渡してもいいし,渡さなくてもいい,
なんなら通知表は学校がボランティア的にやっている業務ということです。
学校はなぜ通知表を渡すのか?
では,ここで考えたいのが
通知表は何のために渡すのかということです。
子どもの頃は,通知表の「〇」の数が何個か,「5」や「4」がいくつあったというところだけを見て,そして友達と盛り上がっていました。
あとは親に渡して,新学期に持っていくというだけのものという感じでした。
多くの子どもがそうだったのではないでしょうか。
では,何のためにあるかのか?
それは
子どもへのガソリン注入
だと僕は思います。
通知表というのは,その学期子どもが頑張ってきたことを可視化するためのツールです。それを見た子どもが,
「こんなに頑張ったんだ。これからも頑張ろう」
と思えることこそが,通知表を渡す意味ではないでしょうか。
そうすることで,苦手なことを克服してみようかなとか,ここを極めてみようとか,と思えるのではないでしょうか。
だから,当たり障りのないことが記入されている形式的な通知表を渡すのはまったくもってい意味がありません。
また,この通知表というのは,あくまでも可視化するツールだということを子どもへ説明する必要があります。
(子どもは,〇の数しか興味がないので・・・笑)
子どもの成長を認めてあげ,子どもへのガソリンを注入してあげれるような先生でありたいです。
【今日の余談】
僕の一声がきっかけで家族全員がブログを始めることになりました。
どんな家族やねん・・・(笑)
新型コロナウイルスで臨時休校。国の対応から学ぶ。
今,日本を悩ましている問題
それは!!!
「臨時休校問題」
このニュースにありますように,
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために,国は3月2日から全校の小学校・中学校・高校・特別支援学校に,春休みまでの臨時休校の要請が2月27日に出された。
割と日本にいる多くの人が
「はへぇぇぇぇ」
となった衝撃のニースでした。
それもそのはず。急だったから。
今日は,そんな臨時休校の国の対応について学んだことを書いていきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
どうやったら臨時休校になるの?
休校については法律で定められています。
第二十条
学校の設置者というのは,学校を保有するもののことです。
例えば,○○市立××学校なら,学校を保有しているのは○○市の教育員会となり,
△△県立□□学校なら,△△県の教育委員会となります。
「えってことは?」と思われた方もいると思いますが,
臨時休校の指令を出すことができるのは,県や市町村の教育委員会なんです!!
だから国も,28日になってあくまで要請ですので,
最終的な臨時休校な判断は,各地方自治体に任せますというような釈明をしているのです。
何を後から言いよんねんって気持ちを持たれ方もいるかもしれませんが
これについては法律上間違ってはいません。
だから,県や市町村によっては
臨時休校せずにそのまま登校を続けている学校もあります。
臨時休校要請の判断は間違っていた?
では,臨時休校要請の判断は良かったのかということが気になるかと思います。
正直,これに関してはわかりません。
春休みがあけて,新型コロナウイルスが終息に向かっていれば成功といるかもしれません。
しかし,
その間の親の負担や,収入源の低下などの家庭の問題
子どもの学力や生活習慣の乱れといった子どもの問題
と様々な問題が立ちはだかると思います。
そのため,新型コロナウイルスが終息に向かったからと行って,本当に良かったとも言いきれません。
また,臨時休校したからといって新型コロナウイルスが終息するとも言いきれません。
一概に良い悪いとは判断できませんが,
子どもの安全面という視点にたつと,休校の判断は良かったと思いますが,それに伴ってでてくる問題もどう解決するかが国の課題となるでしょう。
国の対応から何を学ぶ?
国の動きを見ていて,僕が一番思ったのが「相手の視点に立って考える」ということです
国は,感染防止のために臨時休校というカードを切ったのだが
それにより多くの国民がパニックになり,批判をぶつけました。
その結果,
あくまで臨時休校は要請ですよ
保育園,学童は空けますよ
家庭への援助もしますよ
とか後から後から付け足す形になり,釈明会見も行いました。
余談ですが,感染症の観点からみると学童は学校より劣悪な環境ですよ・・・(国のトップは知らないのかな?)
先手でうったはずの「臨時休校」というカードだったのが,
いつのまにか国の対応は後手後手に回っていました。
これは現場の視点に立って考えていないから生じているのではないかと思います。
共働き家庭では,昼間子どもを見る人がいないということで家庭のパニックが
学校では,授業時間数や通知表,卒業式などができないということで学校のパニックが
本当に何もかもが急すぎて伝わって
色々なとこでパニックが起きました。
トイレットペーパーがなくなったのも,パニック状態だったからじゃないかなと(いや,あれは情報リテラシーが低いだけなのかな)
国が行う施策なので全員の視点に立てということは難しいかもしれませんが
とにもかくにも現場を知らなさすぎる。もう少し現場を見て,相手の視点に立って考えることをしてほしいです。
でも,このことは普段の生活でもよくあることだなと思います。
例えば,子どもと服を買いに行ったとします。
「今日は特別に好きな服を選んでいいよ」と親は言いますが,
子どもはなかなか迷ってしまい,服が選べません。
その様子を見かねた親が仕方がなしに服を決めるのです。
親の目線から見ると,子どもに喜んでもらうという思いで「好きに選んでね」と伝えました。
しかし,子どもの目線から見れば,選択肢が多すぎてどうしようと迷ってしまうのです。
こういった類の話はよくあります。
良かれと思って発言したことや行動したことが,実は相手からすれば難しかったり,嫌だったりするのです。
これは,相手の視点に立って考えていないからです。良かれという,私という視点でしか考えられていません。
国の臨時休校の対応から改めて気づかされた
「相手の視点に立って考える」
そんな相手の視点に立って考え,発言・行動できる人間でありたいです。
*1:学校保健安全法