【おすすめ本】算数の授業がもっとうまくなる50の技(尾崎正彦)
この本を紹介する前に、この本に出会ったきっかけを少し。
この本に出会ったのは、新潟大学附属新潟小学校の公開研究会に参加したのがきっかけです。
そこの研究会で志田先生の授業を見させていただきました。その事後協議会で尾崎先生(関西大学初等部教諭)と笠井先生(国立政策研究所)がコメンテイターとして参加されていました。
そこでの尾崎先生の授業の見方に圧倒されました。初任者であるから圧倒されて当たり前なのですが、「なるほど」そんな視点で見ているんだということばかりでした。
それがきっかけで、この本に出会いました。
ちなみに志田先生の公開授業のextra協議会が明日あるので楽しみです!
この本はどんな本
指導案を書いて、3クラスで授業を展開しても、全く同じ授業は展開されず、三者三様の授業が展開されます。それは教師の授業力に差があるためです。
その授業力を向上させるための具体的な技が50個詰まっています。具体的な場面から書かれているので、即実践できるような技ばかりです。
この本から学んだこと
授業を生かすも殺すも教師次第ということ。
自分の実践している方法と著書にのっている実践を比較することで、自分は子どもに本当の学びをつくれているのかと考えさせてくれる。
子どもは積極的に手も挙げるし、ノートも書くが、それって本当の学びにつながっているのでしょうか。
わかっている子はクラスの数人になっているのはないか。
読みながら、改めて自分の授業力を問いただしてくれる。
学んだことから起こす行動
50の技の中から明日から使ってみようと思った技を2つ紹介します。
①瀬戸際に立たせることで意思表示させる
ここでは、全員を立たせて、わかったら座っていき、座ったら立っている人に説明するという具体例が書かれていました。
わかったふりをなくし、考えなければいけない状況をつくりだすのです。また、子どもは自分がわかっているかどうかをメタ認知しようとします。
②友だちの気持ちを語らせる。
ここでは、子どものつぶやきを拾って、そのつぶやきの気持ちを全員で考えるという具体例が書かれていました。
授業は横につなげろとよく言われますが、なかなか難しいです。でも、ここまで具体的に書かれていると実践しやすいです。
こんな人におすすめ
算数の授業力をつけたい先生は是非手にとっていただきたい。具体的な場面まで書いているので、特に若手の先生や具体的な方法を知りたい先生におすすめです。
ぜひ読んでみてください!
それでは今日も素敵な一日を!
ではでは。
おわり。