とうふ先生のブログ

どうやって授業をつくるの?【授業のつくりかた】

この前、初任の授業研究をしたので、そこでの学びを書き留めておく。

今いる自治体では、初任の授業を指導主事の先生見に来る機会がある。その授業に向けて、がっつり指導案を書いて準備するのである。

 

そこで、授業のつくりかたを改めて学んだので書いておく。

 

どの教科であろうと、すべての授業のスタートは学習指導要領である。

算数科なら算数の、国語科なら国語の学習指導要領が基となる。

学習指導要領とは文科省が定めている最低限これはやってくださいねという基準のことである。全国のどこで教育を受けても、「こんなこと習っていない」、「これ知らへん」ってならないために定められている。

 

 

学習指導要領には、ここまではできるようになってくださいという目標や内容が掲載されている。だから、すべての授業のスタートは学習指導要領なのである。

 

こんなことを私が言える話ではないが、学習指導要領を読んでいない教師はざらにいる。むしろしっかり読んでいる教師の方が少ないように思う。学習指導要領は10年に1度ぐらいのペースで改訂があるため、その都度読み込まなければならない。私もすべての教科を読み込めているかと言えば、読めていない・・・

教師を目指している学生は読んでいて損はない。むしろ、早いうちから学習指導要領を基に授業をつくれるようになっていることにこしたことはない。

 

とにかく、この学習指導要領が基になり、単元の目標が決まるのである。比例ならば比例の、平均なら平均の単元目標が決まる。この単元目標は、指導書(先生用の教科書)のまま設定する教師が多いと思う。

 

単元目標が決まると、授業1時間ずつの指導計画ができ、授業1時間の目標が決まるのである。

 

さー、授業1時間の目標までが決まった。

ここからが本題の授業づくりについてだ。あなたは、ここからどのように授業をつくりますか。

 

 

私は、時系列ごとにつくっていた。導入ではこういうことをしようとか。めあてはこうしようとか。この後に課題を提示して・・・みたいな感じで、授業の頭から、目標が達成できるようにつくっていた。

 

 

授業を時系列ごとにつくっていいくのは、多きな間違いだ。

 

 

授業の目標がつくれたら、その授業での子どもの振り返りをつくるのである。振り返りで、どんなことを書いてほしいか、発言してほしいかを考えるのである。これが授業の目標が決まったら、次にやることなのである。だから、授業での振り返りが大切なのである。しかし、授業での振り返りは軽視されがちだが・・。

授業の目標が振り返りとがリンクしていることで、初めてこの子は目標達成されているなとなるのである。教師が考える振り返りは、俗にいうB評価、「おおむね満足できる」状況と判断されるものを書く。A評価は青天井なので具体的には示さず、とにかくB評価とC評価に間に明確な規準をもつため、B評価の振り返りを書いておく。

そのB評価の振り返りを書かせるために、あーだこーだと手立てをするのである。

 

 

授業の振り返りが決まると、次は主発問や課題の設定になる。振り返りで、こんなことを書くためには、授業でどのようなことを考えないといけないかということになる。その考える部分にあたるのが、主発問や課題設定になる。教科によって異なると思う。例えば、算数ならこの問題を解くことを通して、国語や道徳なら、この発問での話し合いを通して、と色々なパターンがあるが、とにかく授業で脳みそをフル回転させるところを設定するということである。それを通して授業の目標達成へと導く。

 

そして、最後に授業の入り方の導入を決めたり、めあての設定となる。

 

 

授業のつくりかたは、とにかく逆算で考えるのである。

この授業で達成したい目標が決まれば、その授業で子どもに書いてほしい振り返りを設定するのである。そこから授業の山場である主発問や課題の設定、そして最後に導入、めあてとなるのである。

 

教師としての仕事は、とにかくB評価の振り返りを書けるように、C評価についてB評価になるように手立てを考えることである。

 

とダラダラと書いてしまったが、とにかく目標が決まれば、振り返りを考えて逆算して授業を考えていく。

 

というお話でした。当たり前のことなのかもしれなが、私にとって非常によい学びでした。

結論

・学習指導要領を読め。

・授業は逆算で振り返りから考えろ。

おわり。